「ヒロくん、家に籠りっぱなしだったじゃない。心配で、心配で…」 華おばあちゃんの目には、かすかに涙がたまっていた。 「でもいくらお隣さんだからって、ヒロくん家訪ねるの…ちょっと図々しいかなって思って。」 『…そんな…。』 知らず知らずのうちに、華おばあちゃんに心配をかけていたことに、胸が痛んだ。 「だから、いつもの買い物を口実にヒロくん家行ってみたんだけどね、」 買い物が口実だなんて…、俺のことを考えてくれてたってことが、ものすごく嬉しい。