───‥奈央は、悲しみごとぶつけるように、俺にキスをしてきた。 ────‥… 「…蓮、ごめんね。」 『いいよ、別に。俺はお前に買われてるようなもんだし。』 俺は自販機で買ったリンゴジュースを奈央に手渡す。 夕暮れの屋上は、なんだか心地が好かった。