彼氏役は…俺じゃなくたっていいんだった。 奈央がコイツといたいと望むなら、コイツに害虫避けをしてもらえばいい。 俺は───‥、ただの便利屋にすぎない。 奈央の恋愛に、口出しはできないよ…な。 俺は、くるりと後ろを向いた。 視界に金髪が入るだけで、よくわからない敗北感に襲われて…どうしようもないんだ。 ───‥過去の記憶が、リンクしてしまうから。