便利屋




まるで───‥恋人同士だ。


恋人役であるのだから、
別に変なことなどひとつもないはずで。


だけど、俺の心は…変だと思った。



「蓮、あっち。」


『ん?』


奈央が小さく一点を示した。


「あそこに、先輩がいる。」


奈央が示した先には、ちょっとチャラそうな3年生がいた。


俺なら──…、告白しようとしていた子が彼氏と現れたら…へこむだろう。


だけど、