『この間は休業日だったからだ。今こうして学校来てんのは…仕事のためだからなあ?』 「はあ?なにそれ。森田先生との契約は仕事じゃないの?」 『あれは仕事って名目の、こじつけだからなあ。』 奈央は感情がすぐに顔に出る。 何を言いたいのか、わかってしまうから…面倒くさい。 『で、仕事の内容は?』 「あ!あのね、昼休みに裏庭に来てって3年生の先輩から…」 『ふーん。で、俺にどうしろと?』 「とりあえずね。一緒に裏庭の近くの廊下を歩いてほしいの。」