便利屋




『…冗談だよ。』


「んもうっ!からかわないでよ。」


『それより…屋上まで来て、何か用か?』


俺の言葉を聞くなり、奈央は眉間にしわをこれでもかってくらいに寄せた。


「用もなにも…あなたのお仕事の時間をお知らせしにわざわざ来てあげたのよ。」


『なんだよ。そんなの電話してくりゃいーのに。』


「だって…学校じゃ電源切っちゃってるでしょう?」