便利屋




「そっかあ…じゃあワンセルフの番号、あなたの名前に登録し直さなきゃね。」


そう、携帯を取り出した女は俺の顔をじとーっと眺め見る。


『なに?』


「あなたの名前、教えて?私転校してきたばかりで、みんなの名前覚えられてないの。」


そっか俺、不登校だから…この女は俺の名前なんて聞いたこともないのか。


「…ごめんなさい。気を悪くさせちゃったかしら?」


急に黙り混んだ俺が怒ったと思ったのか、女が謝ってきた。