羞恥など忘れ、俺は無我夢中で父さんにきつく抱きついた。
瞳からは自然に溢るる涙が、ぽろり。
ほんっとガキみてーだって、客観的に考えている自分が不思議に思えた。
─────‥
『…と、父さん?』
「広人…!」
『! …く、苦しい。』
窒息寸前、父さんがやっと俺を離した。
向き合って初めてまじまじと互いの顔を見ると、本当に親子なんだなあって思う。
目から鼻にかけてが、特に、似てると思う。
「───‥秀人。」
ふいに凛々しい菜々子さんの声が響いた。
「しっかり、話ししなさいよ。」
「菜々子…」
「こんなんでッ…私は秀人を許さないから。」
闘志に燃ゆるその瞳に、父さんはなんだかびびっていた。
あ、そっか。
父さんと菜々子さんは、幼なじみの関係に当たるのか。

