『───‥え?』
“違う”
“ちがう”
“チガウ”────‥?
『…ちが…う?』
目の前が歪むのがわかる。
情けない。俺は男のくせに。
隣に彼女がいるってのに。
それでも…期待した分、つらいんだ。悲しいんだ。虚しいんだ。
俺の心には、家族とゆう穴がぽっかりと空いている。
満たされない。
俺は───‥家族がほしい。
「…ひろと。」
奈央が俺の顔を覗き込み、俺の両手を自分の両手でそっと包んでくれた。
奈央のあたたかさが伝わる。
やっぱり俺は、俺には、奈央さえいてくれれば───‥
「ちょっと!秀人ッ!!!」

