隆史さんと依頼人がテーブルを挟んで向かい合う形でソファーに座る。
俺は奈央の手を引き、向かい合う2人を正面にとらえるようなソファーに奈央を座らせる。
奈央から見て右側に依頼人、左側に隆史さんがいる。
そして俺も奈央の隣に座る、と同時に隆史さんが言葉を発した。
「おかえり、…秀人。」
『…ひ‥でと…。』
─────俺の、父親?
その名前に、身体中の神経が右の方に集中する。
視界にとらえた、依頼人。
依頼人がそっと優しく微笑んで、俺を見た。
そして視線を隆史さんに向ける。
「…ああ。」
その2文字は、肯定だ。
俺の、父さん─────‥。

