便利屋





「ただいま。」



優しい奈央らしく、お嬢様を出迎えたメイドに挨拶をした。


そんな奈央に、メイドは目を細める。


そして依頼人の存在に気がつけば、一礼して言う。




「…大奥様の書斎でお待ちです。」



大奥様とは、華おばあちゃんのことだろう。



「わかった。頼んでしまってすまなかったね。」


そうにっこりとアメリカ帰りらしいキラキラの笑顔を浮かべる依頼人。



「とんでもございませんっ…」



顔を赤らめるメイドは…完全に依頼人のアメリカンスマイルにやられたんだろう。



そんなメイドを置いて、依頼人は奈央の家に堂々と入っていく。


俺の隣に来た奈央は相当困った顔をしている。



『知り合い…なワケないよな?』



「でも…おばあちゃんの知り合いとか?」



『そうか…』



「おばあちゃんが自分の書斎で待ってるんだよ…!きっと。」