「だってソレあぶないよ…!」 『あぶない?』 「下手したら…ううん、やつらは広人が代わりになるから依頼してきたんだ!」 ずいぶん先走ってる奈央だけど… 『…なにが、どうあぶないんだ?』 少し落ち着いて、ちゃんと説明してくれよ。 奈央はすうっと深い深呼吸を数回繰り返した。 どんだけ焦ってんだよ。 『…で?どうゆうことなんだ?』 「だからね!広人、それは密輸なんだって!」 『密輸?』 「あぶなーい薬の!いわゆる…運び屋!」 『は、運び屋…?』