「今日はどんなお仕事なの?」
奈央の顔を見つめると、きょとんとした顔で見つめ返される。
まいったな。
本気で仕事に行きたくなくなってきたじゃんか。
『今日は荷物運ぶの手伝ってくれってさ。』
「荷物…?」
『そ。どんな荷物かはわかんないけど…とりあえず空港まで来てくれってさ。』
「空港ッ!?!?」
奈央がありえないほどのバカでかい声を出して心底驚いた顔をしている。
いや、なんでお前が驚くんだ…?
『なっんだよ…いきなりでけー声出すなよ。』
かと思えば今度は泣きそうな顔をしている奈央。
なにがどうしたってんだ?
「広人だめだよ〜…!」
『は…?なにがだめなんだ?』

