便利屋




「ヒロくん…?」


華おばあちゃんに呼ばれて、記憶の片隅から現実へと戻された。


「…あの日のこと、思い出したの…?」


華おばあちゃんは、おそるおそるといったように尋ねてきた。


『…俺が便利屋を志したきっかけが…わかりました。』


きっかけなんてなんとも容易いものだ。


あの日の俺は、単純にあの女の子のことを守りたかったんだ。


自分自身も相当傷ついていた。


だけど、どんな状況下にあっても…人間ってゆうのは他人を見捨てられない。


いや、見捨てちゃいけないんだ。



近年じゃ、相手のことより自分をって人間が多いと思う。


けど結局、俺の母さんが命懸けで俺とゆう命を救ってくれたように…親が子を守るように……


人間は、人間を…守りたいって思うんだ。