こんなに可愛い子を、誰が泣かしたんだって…幼いながらにもそんな男らしい正義感が胸に宿った。
その子は、声も可愛いければ…顔も、姿も…存在自体が何か特別な、お姫様みたいな感じだった。
「…どこか、いたいの?」
儚げな瞳に見つめられれば、胸がぎゅうっとしめつけられた。
『…ここが、いたい。…父さんがっ…父さんが、いなくなっちゃった。』
胸にぎゅうっと手を当てながら答えた。
涙は寸前で堪えた。
この子の前で、泣くわけにはいかないと、俺の男心が許さなかった。
「‥君も、パパがいなくなっちゃったの?」
女の子は、胸にあった俺の手をそっと包み込んだ。
そこには───、華おばあちゃんとは違った安心感があった。
気持ちをシェアするような、そんな感じの。
心が繋がってるみたいな。
気持ちが、シンクロしたみたいだった。

