あの日─────‥
俺は現実を受け止めきれなくてって…当時5歳だったからそんなの、当たり前なんだろうけど。
温かく包んでくれた華おばあちゃんの腕を抜け出して、あてもなく走り続けていた。
幼い足には限界があって…ちょうど目の前に現れた公園に足を踏み入れたんだ。
閑散とした公園は、俺の存在なんか気にもしないように静かな時間を刻み続けていた。
走り続けた疲労のあまり、それと周りが静かすぎたせいもあったから…俺は自分の足元だけを見てブランコまで向かった。
そっと、静かに座ったブランコ。
座ってもなお、ずっと下を向いていた。
上を向くことなんて、できなかった。
父さんを失った俺には、世界がまぶしすぎたんだ。
光なんて───‥
どこにも見えなかった。

