便利屋




俺のなかのいちばん古い記憶には、父さんが便利屋として働いている姿がある。

ヒロト、父さんいってくるな!

なんて言って、俺に背中を向けて…楽しそうに仕事にいく。


───‥でも、その背中が帰ってくることはなくて…。


『……ッ…』


鼻の奥がツンとした。



「…秀人くんはヒロくんのお母さんと結婚して、そしてヒロくんが生まれた。」


華おばあちゃんの話に自分が出てきたことが、なぜかちょっと不思議に感じた。


俺の、知らないことばかりだからだろうか?