便利屋




華おばあちゃんに連れられて華おばあちゃんの家に上がらせてもらうと、そこにはぼさぼさの男と真央さんがいた。


「…お父さん……お姉ちゃん…」


奈央は泣きながら二人に抱きついていた。

あとから聞いた話によると、奈央と二人は奈央が5歳のとき…だから軽く10年以上会っていなかったそうだ。



『お姉ちゃんって…妹は自分の存在を知らないんじゃなかったですか…?』


感動の再会を遮るようだけど、思わず言わずにいられなくて真央さんに小さく声をかけていた。

真央さんはぼさぼさの男と奈央を抱き締めたまま、唇の動きだけで「ごめんね」と俺に謝ってきた。



そんななごましい雰囲気を壊したのは俺の言葉じゃなくて、華おばあちゃんだった。