あの日から奈央は、こうして俺の家を訪ねて来ることが多くなった。 学校に行っていない俺としては、何気なく過ぎてゆこうとする日々のなか、 奈央とゆう存在があることに、酷く心が波打つ。 奈央が来るのは学校が休みの土日はもちろん、学校帰りであろう制服のまま訪ねて来ることも珍しいことじゃなくて。 ただ、ひとつだけ。 奈央はいつもひとつだけ、必ず持ってくるものがある。 『…これって…このシュークリーム、駅前の人気店のじゃん。』 手土産なのか…、菓子おりを必ず持ってくる。