「じゃあ、璃依ちゃん。説明して。悠がどうして意識不明の重体になったか。」

「はい…」



あたしは、結愛と悠が別れたこと、なぜかモデルの仕事がないこと、毎朝大怪我して学園に来たのが1週間続いていたこと、その全部に愛梨ちゃんが関わってるかもしれないということを亜夢ちゃんに話した。



「何それ!愛梨ひどすぎじゃん!璃依ちゃん、一緒に学園行こ。」

「亜夢。俺も行く。」

「「悠…」」

「南もありがとな。俺を運んでくれたんだろ?」

「う…うん。」

「南は結愛に似ててむかつく。バカ力なとこも似てるし。でも、ありがと。」

「悠くんがお礼なんて…らしくない。」

「悪かったな。ほら、行くぞ。」

「うん!」



あたしたちは、学園長室に向かった。



中には…



学園長、美鳴、担任、知らない人たちがいた。



「よかった…助かったのね。」



そう言ったのは、学園長。

なにが、『助かったのね。』だよ!

あんたのせいで悠がこうなったんだろうが!



バチーーーン!



「愛梨。どういうつもり?あたしの悠、殺すつもりなの?」



亜夢ちゃんが、愛梨ちゃんを平手打ちするとこなんて初めてみた。

いつも仲良しだもん。