1限目は体育でみんな着替えに行ってるから…



あたししか…



あたししか…悠を助けられない…




「美鳴!先生に言っといて!璃依が悠を保健室に運ぶから。」

「うん、わかった!」



あたしは泣きながら悠をおんぶして…



泣きながら廊下を歩いた。



保健室の方向へ…



死んじゃやだよぉ~…



結愛との約束忘れたの?



『死ぬときは、一緒だよ。』


『ずっと傍にいるから。』


『結愛との約束は、絶対に破らない。』



そう言ったのは誰?



悠じゃん…



「ちょっと南さん!何してるの!?」

「見て分かりませんか?人を運んでるんです…」

「なんで、泣いてるの?それに、男の子をおんぶなんて…」

「後で説明しますから…とにかく、保健室に行かせて下さい…」