そして、卒業式が終わった。

泣いている子も居れば、笑っている子もいる。

この後は、クラスの子どおしで打ち上げに行く。

あたしと悠は同じクラスだから、一緒に行こ!ついでに、美鳴も…。

それからクラスの子と待ち合わせの時間を決めて、一回家に帰った。

着替えて、メイクして髪セットして…完璧!

家を出ると、悠がいた。



「悠。おまたせ。」



「おう!じゃ、美鳴誘って行くか。」



「うん!楽しみだね~」



「俺は、結愛と居れたら幸せ!なのに…高校行かないんだろ?」



悠…そんなに、結愛と離れたくないの?あたしも!

そんな事を思うあたしって、やっぱり悠の事が好きなのかも…。

でも、この約束だけは守るからね?たぶん…。



「会おうと思えば、いつだって会えるでしょ?隣なんだし!」



「でも、結愛は歌手デビューするだろ!?余計に会えないし、堂々とデート出来ない~!」



「じゃあ、悠もなったら?」



「俺は、無理!!才能ねぇもん。」



「じゃ、モデルは?美鳴もやってるし…。」



「ん~考えとく!」



「ん。分かった!」