「亮くん!ちょっ!」


『暴れるなよ。』


俺は抱きしめたまま
優美の頭を撫でた。


そのとたん、大人しくなる優美。


『なぁ、優美?』


「ん?なに?」


『ケータイ持ってる?』


「ケータイ?一応、持ってるけど…?」


『今ある?』


「うん。あるよ。」


『ちょっと貸して。』


「うん。」


俺は優美を離して
ケータイを優美から受け取る。