――キーンコーンカーンコーン―― 教室にチャイムの音が鳴り響く。 すると、教師の声だけが聞こえていた教室が みんなの声で一気に騒がしくなる。 『はぁ…ねみぃ……。』 俺は、うるさい教室で聞こえないように呟く。 もうHRだけだし…帰るか……。 机に掛けていたカバンをとり 立ち上がろうとした時…… 「亮~♪」 馬鹿でかい声で大須が俺の名前を呼ぶ。