「亮?
またサボりか?」


ぼーっとしていた
俺の名前を呼んだのは

この学校で
唯一、友達と呼べる奴。


三神 爽太 (みかみ そうた)


こげ茶の髪の毛に

程よく着崩した制服。


よく一緒にサボっている。


『うっせーな。
お前もサボりだろーが。』


「あはは~
バレた?」


『バレた?じゃねぇーよ。あほ。』


「亮よりは頭良いもん。」


『はぁ?
お前、いっつも俺に負けてんじゃん。』


「あっ!!そーだった!」


『マジであほだな。』


「うぅ~。」



この学校は
頭の堅いヤツばっかりだから
こんな会話が出来んのも
爽太だけだ。