「優美ちゃん!起きて!」 杏実さんの明るい声で目を覚ます。 「昨日は、よく寝れたみたいね。」 『うん。』 そういえば昨日は良く寝れた。 目を瞑るのが怖くて、 もう目が覚めないような気がして怖かったから……。 だから、こんなに眠れたのは いつぶりだろう? 「顔色も良いみたいだし、 なんか良いことあった?」 『良いこと?』 良いこと…か……。 頭に浮かんだのは亮くんだった。