あれだけ優しかった詩穂の親に
頬を叩かれ言われた言葉。


「あんたがっ!あんたがうちの子を、詩穂を殺したんだっ!!」

俺が……
俺が詩穂を殺したんだ……。


「あんたが死ねば良かったのよっ!
詩穂を返してっ!!返してよっ!!!!!」


詩穂の母親は俺にしがみつき
ヒステリックに泣き叫ぶ。


そんだよ……
俺が死ねば良かったんだ……
詩穂じゃなく、俺が……。


結局、あの時に一緒にいた
あの男は、だだのクラスメートだった。
文化祭の買い物に来ていただけだった……。
あの時、ちゃんと理由を聞いていれば、詩穂は……。