病室に入ってきてカーテンを開けたのは杏実さんだった。 杏実さんがカーテンを開けると 眩しい夕日が私の顔に当たる。 「えっ!?」 杏実さんが夕日に照らされた私を見て 驚きの声を上げる。 何……? 「優美ちゃん……泣いてるの……?」 『え……?』 私は、そっと頬に触れてみる。 すると温かい液体が頬を伝っていた事が分かった。