『―――っ!!…待って……。』 好きなんだよ…。 本当は大好きなの……。 亮くんの手も、声も、笑顔も、 全部、全部大好きなの……。 『――っ!ふぇ…ぅ……』 今まで我慢していた涙が溢れだした。 『亮…くん……好き………』 大好き…。 大好き……。 大好き………。 『大好きなの……亮くん……。』 私の声は、灰色にどよんだ空によく似ていた。