坂田家の日常




偶然道ばたで居合わせたセージと登校してるんだけど、セージはさっきからそればっかり言う。



「やっぱ、尚斗見てるんだよな〜」

「…………」

「可愛い子、いねぇかなぁ〜」

「…………」



見られてるのはわかるけど、見られてると思いたくない。



歩きづらいっつーの。



「あ、真壁」

「坂田だ、おはよう」



下駄箱に着けば、タオルを首にまく真壁がいた。



「朝練?」

「まぁね、高総体までだけど」

「大変だな、」

「一勝でも多く勝ちたいからな〜」



朝練終わりの真壁は、朝からヘトヘトって感じ。