姉貴が一方的に女の子を睨んでる状態が続く。 女の子は周りの幹部の人に守られている。 どう考えても姉貴が不利。 そんな時…―― 「何をしている」 暴走族の人込みをかき分け現れたのは、あやふやな記憶でも、一度見たら忘れないだろう、総長の榊。 ……と、その他厳つい方々。 どうやら話し合いが終わったらしい。 「奈緒美、何をしている」 「榊に言う必要はない」 「奈緒美、」 「あの女に用があるだけよ。それが何?」 誰もが恐れる暴走族総長を軽くあしらう姉貴は、ただ者じゃない。