坂田家の日常

ピンと針つめた空気が漂う。



「修羅場か!?」

「……お前は黙ってろ」



修羅場でさらに目の輝きが増すセージはさておき……。



「二人って、いつからそんな関係だったんだの？知らなかったよ」

「眞里っ!!これは違うっ!!」



眞里(まさと)と呼ばれた、後から来た男。



「榊も何で言ってくれなかったのさ」

「チッ…」



榊(さかき)と呼ばれたのは、姉貴とキスしてた奴。



「…………」



何となく、場の雰囲気からして、眞里と榊は偉いらしい。



「俺ら、今のうちに逃げるか？」

「下手に逃げられねぇだろ」