「尚斗兄ちゃん、あたしのもつけて?」 「ほら、」 「尚斗兄ちゃんありがとー」 末っ子の七海は、俺達とかなり年が離れてる。 今年から小学2年生だ。 テーブルでは俺と七海、そして菜緒子の三人。 「母さん、何作ってんの?」 ずっとキッチンで何かをしている母さん。 「お粥作ってるんだよ」 「お粥?」 「直樹兄が熱出しちゃったの」 「兄貴が?」 「うん」 兄貴といや、年がら年中バカな事ばっかりやって、 風邪なんかひかないような奴だ。 天変地異が起こるのか?