「はぁ〜」


ついため息が出てしまった。


「何ため息ついてんの?」

いきなり声がしてびっくりした。
誰?と思ったら...


「竜!」


「そんなにビックリすんなよ」

「何でいるの?」

「日直だからだよ。悪い?」

「先帰ったかと思ったのに...」

竜は何も言わず窓を閉めたりしてくれた。

私は日直簿を書いていた。


「黒板消すよ?」

「っあ ぅん」

竜が黒板を消してくれた。


ついつい私は竜を見てしまう。

背が高くて
180ぐらいあるかな〜って考えていたとき


「早く日直簿書けよ」

「っあゴメン」



それからはお互い何も喋らずにもくもくと書いていたら

竜は黒板を消し終えて暇そぅにしていた。

このままじゃ気まずいだけだし
「っあ 先に帰っていいよ」
と言ってしまった。


「何で?」

「何でって...」

「待つよ」

「ありがとう」

このとき
竜はとても優しかった。