〔短編〕冷たい彼




「じゃあ帰るか」

「ぅん!」

教室に鞄を取りに行って
一緒に帰った。

「お前歩くの遅い」

「ゴメン…」

「はぃ」

と言われて手を差し伸べてきたので手を繋いだ。

やっぱり
背も高くて手も大きい。


「竜!」

「ん?」

「好きだよ」

って言って竜に抱きついてみた。

竜はビックリしていた。