竜は待ってくれていた。


「先生に言ってきたよ!」

「じゃあ帰るか」

「っえ!?」

「もぉ暗いし送るわ」

「ありがとう」

竜と一緒に帰るのは初めてで
とても緊張する。


「今日はありがとね♪」

「別に...委員会の仕事だし」

「竜が手伝ってくれるんなんて以外だったなぁ〜」

「そうか?」

「ぅん...先に帰ったと思ってたから」

こんなことを話していたら
いつのまにか家に着いてしまった。


「ここだょ」

「そっか」

「今日はありがとぉ!」

「おぅ」

「じゃあバイバイ」

「じゃあな」




竜が見えなくなるまで
ずっと見ていた。