こっちを見なよ


私はそこまで佐武さんに話終えた。なんだか話したくなったのだ。
空はすっかり晴れている。でも私達はそんな事にも気がつかない。

「……なんで?」

「え?」
絞り出すような声に私は顔をあげる。

目の前にあったのは、さっきとうって変わって辛そうな佐武さんの顔。

「そいつはりこの事を見てないのに、なんでりこは見つめ続けんの?」

「っ。そんなのわかってます!私なんて見てないって…。でも好きなんです!しょうがないじゃないですか!!」

「辛くないの?」

「辛いですよ!」

「じゃぁ俺の事を見なよ!」