こっちを見なよ


「ここは…?」

連れて来られたのは甘い香りが漂い、可愛らしいお菓子たちが並ぶお店。

「俺の家。」
ぶっきらぼうに彼は言う。

「えぇっ!?佐武さんちってケーキ屋さんだったんですか!?」

「まぁ…。」

わぁーなんか意外。いつも可愛いケーキに囲まれながら生活してるんだ。

そんな事を考えていると、

「はふっ。」
今回顔に飛んできたのはタオルだった。
ほんのり柔軟剤のいい匂いがする。

「まったく、突っ立ってると風邪引くぞ。」

そう言いながら、私の前に立って髪を拭いてくれる。