弘也は 奈穂を見ていた。 奈穂が挙手しそうなのを しっかりと。 そこで弘也も 手をあげかけたのだ。 …だが、 健吾と奈穂が同時に手をあげたのを見て その手を 頭上に及ばぬ 微妙な位置で 止めてしまったのだ。