心の中 ~あなたの本当の声を聴かせて~

「えりちゃん、これ運んでくれる?」

コップを2個持って西村先生のところへ行くとき、そっと背中を押してくれた。

まるで“大丈夫だよ、頑張れ”とささやいてくれるかのように。

そしれ私は西村先生にお茶を渡して一口飲んだ。

「ごめんな。大事な時期に呼び出して。」

「いいえ。大丈夫です。」

「ありがとう。デートの日はごめん。俺のせいでたくさん不安にさせて…。傷つけて…。言い訳するつもりはない。だけど俺の話を聞いてほしい。俺の過去を、本当の俺の姿を知ってほしい。」

やっぱり気づいていたんだね。

私が傷ついていたことも。

ちゃんと聞くよ。

しっかり受け止める。

だからどうか包み隠さず、あなたの気持ちとともに話してほしい。

あの日、何かの理由があって先生があんな表情や行動をしたと思いたい。

そうせざる理由があったんだって信じたい。

「分かりました。」

そう言って顔を上げると西村先生はほっとしたような表情だった。

そうして先生の口から出てきた言葉は衝撃的なものだった。