オノマトペ

(なんでだ! 一度入っただけでこれだけの効果があるんだから、毎日通ったら鋼のような立派な毛が生えてくるはずだろ!?)

密かに家にまで温泉水を持ち帰って、パチャパチャやっているというのに。

何が駄目だというのだ。

何が足りないというのだ。

「……あ」

鷹雅はふと思い出した。

最初に温泉に行ったときは、赤フレーム眼鏡が特徴のハイテンションメガマックスと一緒だった。

しかも、彼女にスカルプケアを手伝ってもらった。

あの絶妙なマッサージ加減……あれが良かったというのか。




「小猿っ! ちょっと来い!」

次の日、教室で遊里を手招きした鷹雅。

もちろん、一緒に温泉行くぞ、と言うつもりだったのだが。

「なにー、河童君」

素直に鷹雅のもとへやってきた遊里を見下ろし、鷹雅はうっ、と言葉に詰まった。