オノマトペ

「ぜったい……ぜったい、ゆるさなっ……いんだか、らあぁあぁあ~!」

そうして、「覚悟は決まっている、さあ、思い切りぶん殴れ!」と言わんばかりにぐっと歯を食いしばる剣士君に向かって、力の限りの平手打ちを!


ばっち─────ん!!!!


(決まった──!)

クラスメイト全員、ガッツポーズをしようと……したのだが。

剣士君の小柄な身体が物凄い勢いで壁まで吹っ飛んだため、顔がムンクの叫びになった。

平手打ちをお見舞いした花音も目をまんまるにして驚く飛びっぷり。

壁に穴が空くのではないかというくらい激しい音をたてて壁に叩きつけられた剣士君は、小さなうめき声を上げて床に落ちた。


し……ん、と教室内が静まり返る。


え、なに、今の、とポカンと口を開ける周囲の者たち。