オノマトペ

(な、泣いちゃう!)

大変だ、と周りは慌てる。

みんな花音の泣き虫度は知っている。

いつも何かあれば「お兄ちゃんたすけてぇえぇええ!」なのだ。

どうしよう、お兄ちゃん呼んでくる? ってな感じにみんなオロオロ。


しかし花音は今にも溢れてきそうな涙を、唇を噛んでぐっと堪えた。

五所川原にしがみつかずに、ぷるぷる身体を震わせながらも耐えてみせた。


「か、花音殿っ!」

思わず花音を心配する声を上げるチビっ子剣士。

しかし床にしゃがみこんだ彼女は、キッと鋭い瞳で『お前の手なんか借りないんだぴょん!』と言っていたため、剣士君は戸惑いながらも助けようとした手を引っ込めた。

花音は涙を堪え、自分で起き上がる。

そうしてまたチビっ子剣士と向き合った。