「じゃあ、もう一撃、いくね」
静かで柔らかな声が、無慈悲に響く。
そうして、リディルはとん、と軽く空へ飛び上がった。
美しい宙返りは、青空の海を悠々と泳ぐイルカのようだ。
そこから、来る。
上空から反動をつけることで、体重がなくとも重力の力で攻撃力を高める踵落としが。
「くうっ」
指先までビリビリ痺れる身体を無理やり動かして、芝生の上を転がる。
直後、今の今まで拓斗がいた場所にリディルの踵が突き刺ささった。
すぐにこちらへ目を向けるリディルを見て、拓斗は感覚の薄れた両手をなんとか動かして、地面から跳ね起きた。
真っ直ぐに、射抜くように彼女を見つめると。
静かな翡翠色の瞳が、少しだけ細められた。
「今度は……手加減したら、だめだよ」
その言葉に、はっとした。
「……あ」
もしかすると、自分は戦闘のプロとして誇りを持ってやってきていたであろうリディルを、傷つけたのではないだろうか。
静かで柔らかな声が、無慈悲に響く。
そうして、リディルはとん、と軽く空へ飛び上がった。
美しい宙返りは、青空の海を悠々と泳ぐイルカのようだ。
そこから、来る。
上空から反動をつけることで、体重がなくとも重力の力で攻撃力を高める踵落としが。
「くうっ」
指先までビリビリ痺れる身体を無理やり動かして、芝生の上を転がる。
直後、今の今まで拓斗がいた場所にリディルの踵が突き刺ささった。
すぐにこちらへ目を向けるリディルを見て、拓斗は感覚の薄れた両手をなんとか動かして、地面から跳ね起きた。
真っ直ぐに、射抜くように彼女を見つめると。
静かな翡翠色の瞳が、少しだけ細められた。
「今度は……手加減したら、だめだよ」
その言葉に、はっとした。
「……あ」
もしかすると、自分は戦闘のプロとして誇りを持ってやってきていたであろうリディルを、傷つけたのではないだろうか。


