オノマトペ

力任せに叩き込まれたものではない。ただ触れるだけに等しい掌底。

しかし、そこから膨れ上がった“圧”が瞬時に体内に拡散。内臓や脳が押しつぶされ、揺るがされる。

「──っ!?」

雷のごとき衝撃に、目の前が暗転した。

どうなったのかも認識しないうちに後ろに引っ繰り返る。

地面に叩きつけられた背中の衝撃で、更に息が詰まった。

「な……い、今の、技っ……」

スペシャルバカが先日タイマントーナメントで披露した『浸透勁』にそっくりではないか。それをこの細身の少女が?

信じられない思いで、寝転んだままリディルに顔を向ける。

「……うん、龍太郎の技に似てるね。ちょっと違うけど」

ふう、と息を吐き出すリディル。

「本当はこれ、ひとりにじゃなくて、たくさんの人を相手にするときに使う技なの」

姿勢を直立に戻しながら、静かにリディルは説明する。