オノマトペ

再び左のフリッカージャブから右の直突き。

中段回し蹴りを挟んで、回転しながら手刀で二の腕を狙う。

リディルは落ち着いた動きでふわりと避け、手刀は片手で下へ払い、反対側の手で拓斗の肩へ鞭のようにしなやかな手刀を叩き込んだ。

「っ!」

激しい衝撃にガクリと片膝をつく。

そこに飛んでくる中段蹴りを、両腕を掲げ、歯を食いしばって受け止める。

すぐに反対側から飛んでくる蹴りを後方へ跳んで避け、再び距離を取った。

しばしの沈黙の後、更に拳と蹴りの応酬が続き、優しい陽の光の中に乾いた音が響き渡る。

手数で翻弄しながら隙を伺う拓斗と、向かってくる力の方向を変えて、そこから無駄のない攻撃を仕掛けてくるリディル。

2人のやり合いはなかなか決着がつかず、一旦離れて一息つく。

少しだけ息を乱しながらリディルを見る拓斗の額からは、汗がつっと滴り落ちていくのだけれど。