オノマトペ

「私は精霊士だから、直接攻撃は得意じゃないけど。一応、フェイのお母さんに拳術は教えられたから……少しなら、相手、出来ると思うよ」

「そ、そうなんですか……」

魔族を相手にしてきたお姫様。

それだけでも驚きなのに。

いや、魔族を相手にしてきたからこそ、戦い方にも慣れているのか?

……そんな考えがチラリと覗く。

リディルは拓斗の返答を待つように、じっと彼を見つめていた。

拓斗は少し迷ったが、せっかくの申し出なので受けることにした。

「では……宜しくお願いします」

ぺこり、と頭を下げると、リディルも小さな頭をちょこんと下げた。

「宜しくお願いします」