オノマトペ

「あの……お姫様も武道を嗜むんですか?」

薔薇園から柔らかな芝生が植えられている屋敷の裏庭へ移動し、空手着に着替えてきた拓斗は、そこでストレッチをするリディルに声をかける。

リディルも動きやすいようにと、天神学園指定の白い半袖と紺のハーフパンツの体操着に着替えていた。

「私、ギルドにいたときの方が長いから」

「……あれ、ギルドって、魔族を退治する傭兵派出所のことだってフェイレイさんが」

「そうだよ」

「……お姫様が、そういうところに?」

「ああ、全然、言ってなかったね。お世話になってるのに」

足を広げ、ぺたりと芝生の上に上半身をくっつけた状態で、リディルはしばし考える。

「どこから、言ったらいいかな……」

上体を起こし、拓斗へ視線をやって。

「私……先の惑星王の妾腹の娘なの」

そう、話し始めた。