オノマトペ

「おしまい?」

「ええ。息抜きは出来たので、今度は中国拳法の修行をしようと思います」

努力を重ね、ひたすら真っ直ぐに突き進むことこそ、自分の持ち味だ。

焦りも不安も全部原動力にして、その先へ進んでいくことが、今の拓斗にできること。

迷っている暇があったら、身体を動かそう。


そう思い、リディルにぺこりと頭を下げてからヴァイオリンを部屋へ持っていこうとした。

そこに、声がかかる。

「修行、私も一緒にやっていい?」

「……え?」

振り返ると、リディルは無表情のまま、こてん、と首を傾げていた。