オノマトペ

そう言うフェイレイの横で、リディルも長いハニーブラウンの髪を揺らしながら小さく頷いていた。

そして同じようにお菓子をぱくりと口に入れる。

……フェイレイと同じく、緊張感のない『姫』だ。

「ところで、あんたは『人間』ではなくて、『妖怪』だって言ってたけど……そもそも、『妖怪』ってなんだ? 魔族みたいなものなのか?」

フェイレイは鷹雅にそう質問してみる。

「お前の言う『魔族』ってのは知らねぇが、まあ……たぶん、そんなものだ」

天神学園にいる『魔』とつく種族たちを思い浮かべながら鷹雅は答える。

厳密に言えばまったく違う存在だ。

だが、そんな細かいことをこの勇者たちに説明したところで、何になるものでもない。

鷹雅たちだって、フェイレイたちの世界のことを根掘り葉掘り聞いたところで、すぐに理解するのは難しいのだから。

「そうか……この世界では人も魔族も仲良くしているんだな……」

フェイレイは白いカップを膝上に落とし、僅かの間沈思していた。

そして笑みを浮かべる。

「いい世界だな」